Booklet
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2024
LIGHT-PAPERは、私が生活のために照明を制作する取り組みの、その構成・要した費用と時間をまとめたブックレットです。
この本を制作する上で避けては通れなかった、Enzo Mariの「AUTOPROGETTAZIONE? 」にて彼が語っているように、強度的にも、資源の消費という面でも、合理的で品質の高い”プロダクト”としては間違いなく工業機械設備で作られたものが勝るでしょう。 エンジニアリングにおいて、専門分野を蔑ろにすることは人類がすでに解決している課題にも関わらず、それに気づかずにまた同じ失敗を辿ることに繋がりかねません。
しかし、全てを専門家に任せてしまうような盲目的な物事との関わり方もまた、世の中のバランスの崩れや違和感に気づくことが難しくなってしまうでしょう。私たちが常に心がけることは、物事の裏側への想像力を高め、批判的になることにあります。 このLIGHT-PAPERの一連の取り組みの中で、作れば作るほど、私が心地よいと思う空間とはどのようなものだったのか、敬意を払うべき照明やそのメーカーとはどのようなものかを知るに至りました。 私はこれからの生活において、住居を変えたり、家族が増えて生活が変わったとしても、その環境に対する私なりの照明の豊かなあり方を、自らの手を動かすことと既製品を適切に選定することの両方の手段で、 批判性と敬意をもって実現することができるようになったのです。 そうした批判性はどのような分野においても、実践を通して獲得することができるのでしょう。
この本を制作する上で避けては通れなかった、Enzo Mariの「AUTOPROGETTAZIONE? 」にて彼が語っているように、強度的にも、資源の消費という面でも、合理的で品質の高い”プロダクト”としては間違いなく工業機械設備で作られたものが勝るでしょう。 エンジニアリングにおいて、専門分野を蔑ろにすることは人類がすでに解決している課題にも関わらず、それに気づかずにまた同じ失敗を辿ることに繋がりかねません。
しかし、全てを専門家に任せてしまうような盲目的な物事との関わり方もまた、世の中のバランスの崩れや違和感に気づくことが難しくなってしまうでしょう。私たちが常に心がけることは、物事の裏側への想像力を高め、批判的になることにあります。 このLIGHT-PAPERの一連の取り組みの中で、作れば作るほど、私が心地よいと思う空間とはどのようなものだったのか、敬意を払うべき照明やそのメーカーとはどのようなものかを知るに至りました。 私はこれからの生活において、住居を変えたり、家族が増えて生活が変わったとしても、その環境に対する私なりの照明の豊かなあり方を、自らの手を動かすことと既製品を適切に選定することの両方の手段で、 批判性と敬意をもって実現することができるようになったのです。 そうした批判性はどのような分野においても、実践を通して獲得することができるのでしょう。